令和3年2月28日(日)
接ぎ木をしてみました。
今回の記事は、初めて接ぎ木にチャレンジしようとされているgerogeroさんへお届けする内容とする事にしました。なので、「何をするのか?」を端的に記載してみたいと思います。 所詮3度程しか接ぎ木経験のない私の記事です。参考程度に読んで下さい。また、間違っている点がありましたら、ご指摘頂けましたら大変助かります。^^;
アップが大変遅くなり、申し訳ございませんでした。 m(__)m
日本一の果実さんへ
フォローの程、宜しくお願い申し上げます。 m(__)m
1,接ぎ穂の準備
(1)接ぎ穂を切る
*穂木は、1~3芽残して切る様です。
この写真は、私の接ぎ木師匠の日本一の果実さんの接ぎ木の写真です。「レモン」ではなく、「すもも」なのですが、接ぎ穂の長さや接がれた部分の雰囲気は分かるのではないでしょうか?
「芽」が3つ4つ見えます。その長さが残り、その下に接ぐ部分が残るぐらいに切ってみます。今、私が悩んでいるのは、接ぎ穂の先っぽの部分(接ぐ部分の逆側)です。この写真では、先が切り取られています。私はその枝の先を切らずに先端から測って長さを決めていた様に思えます。一般的に、「剪定」をしますと、その枝は(徒長枝が出来る様に)元気に育とうとする場合がある様です。だとしたら、接ぎ穂の先端も切った方が良いのかなぁ?等と(これは私が勝手に)感じています。^^; なので、今回は全ての接ぎ穂の先端を切ってみました。
次に、柑橘系の「芽」についてです。この「すもも」の場合は、はっきりと「芽」が確認出来ますが、柑橘類の場合、「これが芽かなぁ?」と思ってします程分かりにくいです。今の所私は、小さなもっこりがある所を「芽」と認識しています。
(2)接ぐ部分をカットする。
ちなみに、最後の写真(台木に接いだ感じ)の写真は失敗作です。日本一の果実さんからもご指摘を頂きました。薄っすらと切った方(30度ではない方)が上側にならないと、台木側の枝通りに真っ直ぐになりません。この写真は逆になっているので左に曲がってしまっています。
形成層は穂木の真っ直ぐに削った方と斜めの方の両面があります。斜め側の方の形成層も合えばさらに確率が上がります。なので斜めの方を少し鋭角に長めに削ると良いと思います。斜め部分を45°より30°くらいの尖ったイメージ。(形成層のあわせ距離が長くなります。)そして斜めに削る面をまっすぐに削った面と並行になるようなイメージで。削る面がピッタリ合っていないと形成層も合いませんし、テープを巻く時にずれ易いです。
台木と穂木に隙間を生じますと間違いなく失敗します。穂木を平らに削る時に、一般的には手前から奥に切ります。「角度がない方を内側に」⇒角度がない方は平らな方を意味します。 真っすぐ同士をくっ付けます。まっすぐ同士の形成層の片側を合わせます。枝の両側の形成層は枝の太さが異なりますと理論上無理です。片側の形成層が合えば接木は成功します。
あと柑橘の枝で枝の断面が三角の形状の枝があります。(穂木側)三角の枝の平らな部分を薄く削りますとその平らな部分は全て形成層になります。この場合は台木と穂木が多少ずれても活着します。形成層は緑っぽいので分かると思います。テープを巻く時に三角のままだと巻きにくいので三角の上半分をカットします。
お師匠様には、もっともっと沢山のコメントを頂きました。しかしながら、あまり沢山のコメントを一気にご紹介すると、余計にこんがらがる(私も十分に頭に入っておりません^^;)と思い、今、私がポイントにしている箇所を抜粋させて頂きました。(それでは不十分だと怒られてしまうかもしれませんが。。。^^;) 平らな面を薄っすら削りますと、(直ぐに分かると思いますが)本当に薄い緑色の形成層が現れます。この薄い緑色の部分を台木側の緑色の部分に合わせます。
それと、隙間を作らない様にしています。ただ、これが難しいです。失敗してもやり直せる様にと思ってしまい、私の接ぎ穂は長くなってしまっています。^^; 上手く切れないので、最初はまな板の上で切っていました。ただ、接ぎ穂側も台木側も切り口が傷んでいては失敗する様なので、スパッと切った方が良さそうです。この一瞬でスパッと切り、尚且つ角度を良い感じにするのが難しい。。。 取り敢えず「隙間」を作らない様に注意してみて下さい。
(3)メデールテープで巻く。(乾燥対策)
私の接ぎ穂は、全体をメデールテープで巻いています。日本一の果実さんの接ぎ穂(前記 (1)を参照)は、接ぐ部分だけ接ぎ木テープが巻かれています。
接ぎ木のポイントの1つとして、「乾燥させない」事が挙げられる様です。その為、日本一の果実さんは、接ぎ木をした枝をビニール袋で覆います。
私は、ビニール袋で1つ1つ覆うのが面倒くさい(上手く被せられない場所もありますし、後で強風が吹きますとビニール袋ごと枝がブラブラ動いて接ぎ木部分が曲がりそうな気もして)ので、接ぎ穂を全部メデールテープで巻き、テープで保湿を図っております。隙間を開けずしっかり巻ければ、これでも大丈夫そうです。(メデールテープは、テープを引っ張り、伸ばしながら巻いて下さい。テープに薄っすら透明感が出ます。引っ張り過ぎると切れてしまいます。^^;)
2,台木側の準備
(1)枝を切る
この時の切り込みの長さですが、私のは短いです。切るのが下手だからだと思います。
ちなみに、日本一の果実さんの接ぎ木部分は 約2.5㎝程ありますが、私のは 約1.2㎝程のものもありました。ここは少し長めの方が良いのかなぁ?という感じがします。 台木の枝の切った内側の形成層と、接ぎ穂の平たい面の方(全体を薄く削って形成層だらけの面を作ります)とを出来るだけ広い面を合わせる事をイメージして切っています。
3,接ぎ穂と台木を繋げる
(1)メデールテープで引っ付ける
ここに留意!
- 接ぎ穂の平たい面(薄く削り、形成層だらけにした面)と台木側の枝の内側に合わす。
- 挟んでみた時に「隙間」がないかチェック!
- 接ぎ木部分は、結構きつく縛っています。(隙間防止)
4,台木側の新芽を摘む
さらにその先。(笑)
接木した後、暖かくなりますと接いだ枝より手前から台木側の新芽が出てきます。木は接いだ枝より台木の新芽に養分を送ります。これを放置すると接いだ枝は養分不足で枯れます。台木側の元気の良い新芽はその都度欠いて下さい。接いだ部分よりすぐ下から元気の良い新芽が出て来ますので。
これは、凄く大事な部分だと思います。「接いだら終わり」ではありません。樹は枝を切られると「また大きくなろう」と台木側に新芽を出す様です。そちらに養分を奪われたら接ぎ穂の方に養分が回らず枯れるみたいです。私が初めて接ぎ木をした時にはこの事を知らず放ったらしにしておりました。私の接ぎ木1回目と2回目では、成功率が違いました。なので「ここは大事だなぁ」と感じております。
それでは、以下が今回やってみた様子です。
「剪定ハサミの刃の部分を覆う袋」を半分に折り、丁度「指」を覆える様にしました。園芸用の手袋を付けて、更にその上から「その袋」を付けての作業としました。2年連続接ぎ木ナイフで指を切っているからです。「ここまですれば絶対に大丈夫!」と思っておりましたが、今年も切ってしまいました。一瞬軽く切る時に1回だけ手袋を外したまま切ったのですが、その1回の時に切りました。私は、そういう人間なのです。^^;
今回は、
庭植えレモンに2本、鉢植えレモンに2本、カラタチ台木①に3本、カラタチ台木②に3本、小鉢強剪定あり苗に2本、日向で育てた挿し木鉢植えレモン苗に1本、そして、Elnoraさんへ進呈様のカラタチ台木に4本、合計 17本の接ぎ木をやってみました。さて、何本成功してくれるのでしょうか?
やはりここ、接ぐところが一番難しいですね。スパッと切らないと枝の切断面が傷んでしまう様なので、ナイフを手前側から一気に奥へ押し出し切ってみたのですが、なかなか綺麗に切れません。なので「隙間」が出来てしまいます。何度もやり直しますと接ぎ穂が短くなってきますので、ある程度で断念し、差し込んでみました。その分、ギュッと接ぎ木部分を縛ってみましたが、はてさて上手くいくのでしょうか? ^^; あと、台木側の枝がある程度太ければ良いのですが、細いと切るのが難しいです。もう位置を気にする余裕などありません。真ん中から真っ二つに切っています。^^;
当初5本の接ぎ木を実施しようと考えておりましたが、ベニバエ、リスボン、はるみ、不知火(でこぽん)の4種を接ぎ木となりました。1本は、枝が細すぎて断念してしまいました。1本(せとか)が既に成功しておりますので、全ての接ぎ木が上手くいけば5種の苗木となります。こんなに小さな苗木にやり過ぎなのでしょうか? 上手くいかなかったら「ごめんなさい!」です。 m(__)m
~ あとがき ~
さて、今朝 3色食パンを作ってみました。
1,抹茶餡
2,キャラメル
3,綾紫芋
キャラメルをもっともっと薄くすべきでした。キャラメルの塊が入っている感じです。3色ともですが、もっと何回も折り返さないとならないかもしれません。まぁ、食べられるものは出来ました。^^;
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m(__)m