レモンの剪定と新芽と蕾。
よく似た苗木を切り比べてみた結果・・・
2019年3月3日(日) レモンの剪定をしました。
鉢植えレモンを強剪定してみました。
強剪定した方が苗木は大きく成長するのか?
それを検証する為です。
今回検証に付き合って頂いた苗木は、
平成29年6月に「挿し木」で増やした苗木達です。
つまり、全部、3年目になる苗木ばかりです。
「挿し木」をした時の様子は「こちら」から。
それから、昨年の平成30年4、5月に植え替えを
した鉢ばかりです。
つまり、今回、土の入れ替えが必要とまではなっていない
状態の鉢を使っての検証です。
植え替えをした時の様子は「こちら」から。
6、7号鉢の鉢植えレモンです。
右側(B)の鉢を切ってみました。
それから、もう1ペア。
一回り大きい、9号鉢で育てている鉢も。
強剪定をおこなった時の記事が「こちら」です。
ここで確認しておきたい事が、新芽と蕾の量です。
この時点では、
新芽の量、及び、蕾の量ともほぼ変わりはありません。
鉢 A ; 小さい鉢 強剪定せず
鉢 B ; 小さい鉢 強剪定実施
鉢 C ; 大きい鉢 強剪定せず
鉢 D ; 大きい鉢 強剪定実施
という状態での今現在の様子を見てみます。
先ず、鉢A (小鉢強剪定なし) です。
上に伸びる葉はつき、一定の成長は見せたものの、
新たな葉は生えてきておりません。
蕾はあるものの、数は少ないです。
一回り大きい鉢に植え替えて、
1本長く成長している枝を半分辺りで切り取りたいものです。
次に、鉢B (小鉢強剪定あり)です。
強剪定後、ほとんど動きがありませんでした。
新芽も蕾も生えてきませんでした。
最近、よくよく見ると新芽が出てきました。
葉の付け根辺りから出て来る新芽もあれば、
枝の真ん中からニュっと出てきているのもあります。
この鉢に関しては、
今後、この新芽がどの様に育つのか、
これを観察していくしかありません。
次に、鉢C (大鉢強剪定なし)です。
ご覧の通り、新芽は止まってしまいました。
生えても黒くなり、枯れていきます。
逆に、これでもかという程、蕾が生りました。
庭植えレモンでは、最初に蕾が付き始めた時は、
ほとんどが不完全化(柱頭無し)でしたが、
この苗木は、今の所、いきなり完全化ばかりです。
*未だ、開花した花の数はわずかですが。
「もう私は、これ以上の成長は望まず、子孫を残すことに専念しましう。」
とでも言わんばかりです。
この鉢も、上側 1/3程度を剪定して、
一回り大きい鉢に植え替えしたいものです。
が、このまま様子を見ていく事にしてみます。
この鉢には、最終1個の実を残し、
収穫まで至ることができるのか試してみたいと思っています。
次に、鉢D (大鉢強剪定あり)です。
こちらは、唯一、新芽が今も沢山出てきています。
「これから沢山枝葉を伸ばすぞっ!」
と思う気持ちが伝わってくるかのようです。
ほんの少し(7つ程)ですが蕾も付いていて、
出来れば、この鉢も1つ果実を残してみたいです。
結構いい感じに横に広がっていますので、
露地植えにして、今後の成長を見てみたい程です。
さて、本日の総括です。
「強剪定をした方が苗木は大きく成長するのか?」
今の成長を見て、「強剪定をした方が」とまでは言えません。
もう暫く、今後の成長を見ていかなければ判断できません。
しかしながら、「剪定をしなければ、成長が止まる事もある」
事は間違いなさそうです。
最近、折に触れて読み返すコメントがあります。
以前に私が頂いた「果樹の成長」に関するコメントです。
「あと成長に関して 施肥の他に土そのものの状態があります。 鉢では『根詰まり』を起こし易いです。 根が窒息する状態。 路地でもそれは当てはまります。 固くて空気が入っていない状態は地上部とのバランスが崩れます。 今回の路地レモンの施肥をされたさらに外周部の土を柔らかくして下さい。 (スコップなどで土をほぐす。幹近くはやらない。) 根が成長を始める春以降で結構です。 新根の成長=木の成長。 例えば今年実の生る木の挿し木した太さ5mm,・長さ10cmの枝を晩秋までに1.5mまで成長させます。(台木の挿し木は敢えて接ぎ易い太さで抑えますが。) 晩秋まで肥料をやり続ける(2ケ月ごと)ことと新根の成長に合わせて根が成長する所の土に空気を送り続ける(新根の先を常に耕す)。 この2つです。 根の成長は春は勿論成長します。あとあまり知られてませんが秋にも大きく成長します。(夏は成長しません。) 根の成長は気温と関係しますので。 人が暑い時は木も暑い。」
「果樹の成長は根に比例します。 根が成長出来る環境作りが第一ですね。 2か月毎の肥料と酸素。 これが8割でしょうか。 あとの2割が地上部。 余分な枝を作らないことと幹を安定させること。 幹が安定しませんと果樹もストレスを感じます。 安心して成長させることでしょうか。」
今回の検証は、
新根の成長=木の成長と、
幹の安定、
これが樹を成長させるポイントである事を
裏付けた結果となったのではないでしょうか?
今暫く、この状態で観察を続けます。
土の状態と剪定の関係を見ていきたいと思います。
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令和1年8月17日
毎月1度行っているレモンの成長記録で、
少しだけ詳しく、この時点での挿し木鉢植えレモンの様子を記載しています。
実が生ったけれど落ちたもの、
頑張って実を生らせているもの、
新芽を沢山つけたもの、
成長があまり見られないもの・・・
「こちら」から、様子を見て頂けます。
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