ぶどう ピオーネを収穫した!
1粒での収穫か、
1房での収穫が良いのか?
さて、いよいよピオーネの収穫適期です。
成熟期は、果粒軟化後45~50日頃が目安との事。
「果実が色づいてきた」とか、「糖度の数値」だけで収穫のタイミングを決めるのではなく、実際にその果実を食べてみて、酸の抜け具合等を舌で確認の上、成熟(完熟)のタイミングを決めるのが良い様です。
その意味からか、「ピオーネは暖地でも着色し易いぶどうですから早採りに注意です。一粒づつ試し採りしていきましょう。」というコメントを頂きました。そう、この「樹上完熟」のタイミングを見極め、収穫する事を決断するのが難しかったです。なにせ収穫の経験がほとんどないのですから・・・
ましてや、1房の粒は、全粒いっせいに色づいてくれません。
「一房の中で、色づきがバラバラで房ごとの収穫ではなくひと粒ずつ収穫してます。」というコメントをくれた方もいらっしゃいます。「ひと粒ずつの収穫、なるほどなぁ。」と思わされました。そして、なにより難しいのは、全粒完熟を目指し収穫を待っていると、先に黒く色づいていた粒が傷んでくるのです。
これは、先週の写真です。
だいぶ色づいてきたかなぁ?と思いましたが、もう1~2週間待つことにしました。未だ緑色っぽいところも残っているからです。「完熟」とはどういう状態なのかを知る為でもあります。
そして、更に1週間経過した 31日の状態がこちらです。
少し写真が黒っぽくて分かりにくいですが、
現7房の最後の1房・・・
果実袋で覆っていた果房の袋をのけてみますと・・・
こちらの果房は、全滅でした。
昨年までを思い出した程です。
「小果梗とのつけ根部分まで果皮が色づいたら収穫。果梗がしなびるまでは樹上に実らせておける。」と言いますので、本来なら全粒完熟するまで樹上で置いておけるのでしょうが、晩腐病でしょうか? 実がしわしわになったり、この雨続きが原因だったのでしょうか? 裂果で傷んでいきます。灰色かび病の様な症状も見えます。
蝶々でしょうか? ネット越に食べているのも発見。
晩腐病は、6~7月に雨が多いと1次感染が多くなり、成熟期に雨が多いと激発する様です。今年などは先週まで2週間程度雨続きでした。しかも、台風が来るというのでビニールシートを取り外し、その後手抜きをし、再度ビニールシートを付けませんでした。一部、雨に濡れっぱなしの2週間だったと思います。
来年、この晩腐病対策はきっちりと行いたいと思いました。
その為にも、ビニールシートに替わる波板屋根の設置を今冬行いましょう。
防除が困難な病気の1つの様ですが、やはり、雨対策は必要だと思わされました。
① 若葉が出そろった頃に一度防除。
② 梅雨の時期には2週に1度は防除。
③ 収穫時期には特に注意。
忘れない様に、記録しておきたいと思います。
もっとも、基本的には無農薬栽培であるはずなのですが・・・
収穫前の2週間、上記の様な色々な事で悩みました。
結果、今年行ったこと・・・
1粒づつの試し採りではなく・・・
ええぃ、もう収穫しちゃえーーーーっ!! でした。
一番早くから色づき始めた房です。
ネットをとる時に、4つ程粒が落ちました。
落ちなかった粒でも、状態が少し悪くなっているものもありました。
裂果も、晩腐病も発生しないとするのであれば、
これぐらいまでは樹上で置いておきたいと思いました。
かなり黒っぽいと呼べる程の紫色です。
もう1つの、良い感じに育っていた果房と共に・・・
やはり、この2週間でかなりの粒が傷みましたが、それでも、全般的に程よく色づきました。
次の写真が、昨年収穫したデラウェアピオーネです。
2房、収穫しました。
早くから色づいてきた果房と、
良い感じで育っていたもう1房。
早くから色づいた果房を去年の果房と同じお皿に乗せてみました。その大きさの違いがはっきり分かります。味も昨年同様、ピオーネでした。(市販されているものと同じぐらいに感じました。もう少し甘くても良い様な・・・)粒の大きさは、大きいもので、1粒10g程度でした。1粒20gとはどれ程大きいのか(難しいのか)思い知らされた様な気持ちです。そう考えると、1房 20~25粒程度まで摘粒しなければならないのかな?と感じました。
もう1房の方は(写真では少し分かりづらいですが)、少し酸味が残っている感じです。もう1週間は樹に置いておいても良かった感じです。一昨年までの様な「熟していない酸味」ではなく、熟して美味しく食べられるのですが、少し酸味が残っているという程度。
どちらも美味しかったです。 ^^
そして、良い感じに育っていた残る2房の内、1房はお隣さんに「味見」して頂き、もう1房は樹上に残してみました。果実袋で覆った1房は完全アウトになり、小さな果房2房も樹上に。傷んだ粒は取り除き、今からの状態の変化を見ていきたいと思います。
以前言われた一言です。「一房でも出来ればあとは数だけの問題です。まともな一房を目指しましょう。」未だ、様々な課題は残しているとはいえ、「一房でも出来れば」はクリアできたのではないか?と感じております。
又、今年は主枝を1本だけ伸ばす事にも注力しました。葡萄棚を1周する程に主枝が伸びてくれました。「ぶどうの樹形も理想は魚の骨のように1本芯を通し、あとは小骨。太い枝を何本か配置しますと木も養分の流し方が分からず、負け枝が出来てしまいます。負け枝が出来ると言うことはもともとその枝は不要な枝だったと言うことになりますね。」というポイントについてもクリアできたのではないか?と感じております。
つまり、最低、今年と同様の状態ぐらいは来年も実現できるのではないか?と感じているという事です。「2×5mのぶどう棚で100房を目指す」というお話しもありますので、来年は貪欲に数も狙っていきたい(3~40房は)ものです。今年の果房は、5月初旬に既にあった枝に花房が咲き出したものだけでしたので7房しか採れませんでした。(全部の枝を切り落とした為、ほとんど枝がありませんでした。)しかしながら、来年は1周する程の主枝があります。
あと3房の成長を見守りながら、来年に向けて、今の樹・主枝の登熟に注力していきます。「ぶどうは収穫時期になりますと翌年の準備が始まります。枝が登熟して来ます。今年の晩秋には翌年の結果が既に出ています。晩秋まで葉をしっかり残すことが重要ですね。」と頂いたコメントを胸に、晩秋まで枝葉を残し、その後、剪定を試みてみましょう。
又、お礼肥の施肥を、9月中旬~10月上旬までに実施する予定にしています。
着果の負担が減ってくると、再度、副梢が成長し始めるそうです。この副梢を放っておくと、貯蔵養分を浪費し、翌年の貯蔵養分の蓄積が不十分になり、根の成長等に影響があるそうです。定期的に摘心や切除を行い、今ある葉を維持するよう気を付けていきます。
と、長々書いてきましたが・・・
来年は、もっと良い感じで・・・
1粒ではなく、スーパーで販売されている様な、
完熟した1房のピオーネを収穫すべく頑張りたいと思います。 ^^
テッポウムシに枝を全部やられて再スタートの年でしたが、
何とか今年も・・・・
ピオーネ採ったどーーっ!!
ほんの少しでも、
面白いと思って頂ければ、
下のバナー(コロ)を
「ポチッ」と押して頂きますと、
これからも、頑張れます!
宜しくお願いします。