ピオーネを放っておき過ぎました。日に日にその様子を見て、1回目のジベレリン処理のタイミングを計っていたのですが、少し遅かった感が・・・
ジベレリン処理(種なし化、果粒肥大化)については様々な意見がある様です。処理の回数や処理内容。どれに沿ってやってみたら良いのか?
ジベレリンの効用でブドウは種無しになりますが、種子は果粒を大きくする物質を出しており、種子が無くなることで果粒が大きくならないという問題が発生してしまいます。
ところが、時期をずらして再びジベレリンを施用すると果粒を大きくできます。つまり、ジベレリンは植物の生育段階によって異なる効果をもたらすホルモンなんです。
・・・ブドウ作りでは通常は、1回目に無種子化を目的として使用し、種子がなくなると粒が大きくならないので2回目に果粒肥大を目的に行います。ぶどうの着色は根から吸収される老化ホルモンによって色がついてくるといわれていますが、2回目のジベレリン作業は房自体から成長ホルモンを吸収させるので、根から流れてくる老化ホルモンの房での吸収を阻害しているのでは?という考え方です。
久和田農園さん記事より
久和田農園さんはこの考えから、2回目処理を薄くしたり止めてみたりした結果「粒の大きさには、ほとんど影響が無く逆に着色が向上しているような感触を持っています。」と感じられている様です。(ジベレリン25ppmにフルメット液剤10ppm液加用し満開3~5日目に1回処理)
成程なぁと思いました。
そして、私がやってきたジベレリン処理を振り返ってみると・・・
平成30年5月(2回処理)
1回目 ジベレリン錠剤25ppm・フルメット液剤5ppm混用。
ペットボトルを半分に切ったものを使用(どぶ付け)。
2回目 ジベレリン錠剤25ppmだけ同ペットボトルでどぶ付け。
令和1年5月(1回処理)
1回目 ジベレリン錠剤25ppm・フルメット液剤5ppm混用。
スプレーを使って噴き付け。
一昨年も昨年も、十分なピオーネの収穫に至らなかったので明確な比較は出来ないのですが、「どぶ付けの方がまんべんなく液体を付けられるのかなぁ?」等と感じておりました。ただ、その大きさが見て分かる程違うとも感じませんでした。後から出来た房で、ジベ処理を全くしていない房でもそこそこの大きさに育ちました。
着色に関しても様々な記事がある様です。
- 果実にも陽の光が必要
- 葉で陽が入りにくくなるので、反射シートを敷き光を確保
- 日中と晩の気温差をつくる
- 差がない様であれば、晩に水を噴きかける
- 果実の肥大時には新梢を切除。
- 房のなった梢には5~6枚葉を残し、その先を切除 等々
「老化ホルモン」に頼る以外にも対策があるのでしょう。(これらも老化ホルモンに関することなのかもしれませんが)
そして、今年。
作業に入る前に、過去の記事をちゃんと読んでから始めないとなりません。いつも「えいっ!やーー」の私は、またまた先走って作業に入ってしまいました。
2回処理にして、1回目はジベレリンのみ、2回目は混用。
花が満開になった頃に、どぶ付けでやってみよう!
何故、そういう思考回路になってしまったのか?
今までの勉強や経験が全く活かされておりません。
取り敢えず1回目のジベレリン処理まで行ました。(ジベレリンとフルメットの混用)・・・
シャインマスカットは1回目のジベレリン処理の時にフルメットを混用。2回目のジベ処理でフルメットするより1回目のジベ処理に行うことで2割ほど肥大効果が出るようです。
ブロ友 日本一の果実さんより
なんと・・・
1回目でフルメットを混用しておいた方が肥大化効果が高い・・・
何故、私は1回目はジベだけと思い込んでしまったのか・・・
昨年までは、ちゃんと混用を使用していたのに。
と少し後悔しましたが、
基本、お気楽な私は「まっ、いいか。他の記事では、2回目にフルメットを混用している記事もあるし・・・」と思い込むことにしました。
と言うより、先ずは「ちゃんとしたピオーネの収穫」を実現しないとなりません。^^;
そう、それよりも気になる事は・・・
処理のタイミング・・・
今年は、5月30日土曜日にジベレリン処理をしました。
スプレーを噴き付けながら思った事。
「お花が既に散っている!」
「蕾が開花した日から3日以内」ではない・・・
「お前はもう死んでいる!」とでも言われた気分になりました。
今年は梢の手入れを十分していなかったのです。
上へ上へと伸びていって、房は見やすく下に垂れ下がっているものもあれば、梢に隠れてしまっているのものもありました。
全体的に見ればこんな感じで、花が咲いているものもあるのですが、完全に散っているものもありました。残念です。
今年はどぶ付けにしてみようと思っていたのですが、房を上手にペットボトルに入れる事も難しそうでしたので、昨年同様スプレーで噴き付けてみました。
さて、結果は如何に??
そして、更なる脅威が・・・
予定していた外壁噴き付け工事がやっと始まりました。
工期、約1ヵ月。(もっと早く始まれば良かったのに・・・)
「家の周り1mは空けて欲しい。足場が立てられません。」との事でした。
ピオーネの棚はどうしてもずらす事が出来ません。それを伝えますと、「何とかやってみますが、多少傷つくことはご了承下さい。」との回答でした。
少し分かりづらいのですが、棚の所だけ少し凹まして頂いて(少し塗装しにくいと思われますが)、なんとかなりそうです。そう考えますと、今年も主枝がテッポウムシにやられて枝が広がっていなくて良かった様な気にもなります。^^;
余談ですが、家の周り1m以内を開けるのは結構大変なのです。大抵の場合がそうだと思うのですが、「倉庫」を置いてあるのです。1つだけ結構大きな倉庫を置いていました。この移動も業者さんにお願いすると、なんと6万円も追加料金が必要だったのです。
当家には力自慢の息子が2人いる。なので、「自分で移動してみます。」と返答したのが間違いの始まりでした。約束していた日、次男坊は彼女さんとのデートを入れてしまいました。「夕方には帰るから。」とは言ってくれたものの、結果は私と長男坊での作業となりました。
裏庭は狭く、一番大きな倉庫は1回転しませんでした。ぎりぎり回りそうでしたので、何度も回そうと試みましたが断念し、そのまま前に動かしベタづけしました(そう、戸が開かないのです^^;)。
もっと早く断念すべきでした。私は全身筋肉痛となりました。特に、二頭筋と言うのでしょうか、ちからこぶあたりが酷く・・・
「力仕事は二度としないようにしよう。」
そう心に決めた1日となりました。 ^^;
ピンチ続きのピオーネ君でしたが、何とか大きなダメージは回避出来ました。今週末にはジベとフルメット混用噴き付け作業を行ってみましょう。あと、今の悩みは、これからの時期、2週間に1回は防除をするべきか否か。出来るだけ薬は使いたくありませんが、今年は納得のいく1品を収穫してみたい・・・
困難を超えて、今年はどんなピオーネを収穫できるのか、楽しみです。^^
~ 追伸 ~
鬼婦人さんへ
全房いっぺんにジベ噴き付け作業をしてしまいました。
各房満開のタイミングで1回目処理をし、色の付いたものを付ける事で処理日が分かるようにし、日の管理をしようと考えておりましたが、案外ザックリの私です( ^ω^)・・・
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