令和3年4月25日(日)
ピオーネ栽培をしていて難しいと思った事。
難しい!!
- 果粒が腐っていく
- 果粒が着色しない
- 果粒が割れる
- うどん粉病
- 葉が穴だらけになる
- テッポウムシ被害
今、思いつくままに記載してみました。
然程問題になっていないものもあります。果粒が割れるのは、屋根を付け雨が当たらない様にしたら少なくなった様な気がします。雨が問題だったのか、屋根をきっちり付ける事によって風通しが良くなり湿度が低くなった事、或いは、摘粒にも力を入れてみた事が起因したのか? うどん粉病もそうです。一時期は発生していました。ブルームかと思いブログ記事に上げてみた所「それはうどん粉病ですよ」とご指摘を受けたり。例年発生する事になるのか?と心配しましたが、現在然程問題になっていません。
テッポウムシ被害には苦しまされております。毎年やられて、全ての枝を切り落とし、幹1本からのスタートを余儀なくされてきました。が、なんとか今年は複数本の枝を確保できました。これはこれで問題があり、本日のテーマともなるのですが。。。
さて、これらの問題をクリアしていきたい所なのですが、今最も重要視しているのが「果粒が腐っていく」という問題です。「収穫量が減る」「十分に熟さない」という問題があるにせよ、その他の問題は「食べられる果実を収穫する」事が一応出来ています。が、「果粒が腐っていく」問題は、「食べられない」という事になってしまいます。
今まで、出来るだけ薬剤は使わない事を意識してきました。「せっかくの家庭栽培なのだから」との思いからです。「屋根を付け、雨に当たらない様にすれば大丈夫」との思いもありましたが、「屋根だけではどうにもならないものだ」という判断になってきました。なので、今年は晩腐病対策をやってみる年としてみようと思っておりました。が、早くも失敗してしまった様です。^^; 本日の結論なのですが、1年鑑のスケジュール表を、レモンの様に作らないと忘れたり、もれる事が出てきます。(作っていても忘れますが^^;) 過去の全記事を読み返す事は難しい。。。^^;
晩腐病とは
○概要
本病は雨媒伝染性の代表的な病害である。農薬だけでは防ぎきれないことなどにより,ハウス化が一層進み,また露地栽培でも有袋へと栽培様式が代わっている。
○病徴と診断
果実のみに発生する。普通にはベレゾーン期以降の果実に発生し,はじめ淡褐色の点から墨がにじんだ湯に藻状,扇状に急速に広がって腐敗型病斑になる。成熟果では初めから赤褐色,円形でやや不明瞭な病斑となって腐敗する。果面はさめ肌状となって小黒点(分性胞子層)ができ,その上に鮭肉色,粘質の胞子塊を形成する。幼果のときでも一部黒色の小班点が現れ,のちにコルク化して,黒点型病斑となる。
○発生生態
病原菌は結果母枝の皮層組織や切り残した穂梗,巻ひげ内にに菌糸の形で冬を越す。5月になると,これらの上に胞子の形成が始まり,6〜7月の梅雨期に盛んとなる。胞子は雨滴とともに果実に達し,感染する。果房への感染は,露地デラウェアの場合,ジベレリン後期処理直後から成熟期にかけて起こる。幼果時に感染したものは,普通にはそのまま潜伏して,酸が減少し,pHが高くなる着色期になるのをまって発病する。成熟に感染したものはわずか3〜5日ののちに発病する。発病果の病斑の上には胞子が形成され,それが飛び散って次から次へと二次伝染する。本病の発生は雨と非常に密接な関係があり,幼果期,とくにジベレリン後期処理後頃の多雨は一時伝染を,成熟期の多雨は二次伝染を多くする。棚が暗く,風通しの悪い園,地下水が高く水はけの悪い園,窒素肥料の多い園などで多発する。
島根県農業技術センターさんから
以前も記載させて頂いた「島根県農業技術センターさん」記事の抜粋です。他にも色々読んでみましたが、薬剤防除だけでは難しく、耕種的防除と組み合わせながら対処しなければならないとか。この様な文章ばかりに気を取られていたからでしょうか?具体的な方法の確認が十分ではありませんでした。^^;
休眠期防除 ; ベンレート水和剤、ネオアソジン液剤50倍液、ベノミル水和剤200倍
生育期防除 ; スイッチ果粒水和剤、ホライズン、ボルドー
なるほど、休眠期と生育期にそれぞれの方法で対処しなければならないのか。と単純に理解し実行へ。
早速ホームセンターに買いに行ってみました。売ってあったのは「ベンレート水和剤」だけでした。選択の余地なく「ベンレート水和剤」を購入。このベンレート水和剤も2種類ありました。箱入りのものと袋入りのものです。
箱入り ; 0.5g×10袋 約650円
袋入り ; 100g 1,188円
値段は倍程の差なのですが、量は5gと100gの違い。思わず袋入りを購入してしまいました。箱入りは、0.5g毎袋に入っていました。量ることなく1リットルの水に混ぜると、よく使う希釈倍数 2000倍の液体が出来上がる様です。便利は便利なのです。が、2000倍は生育期防除の時に使う希釈数の様です。休眠期防除の場合は、200倍~500倍のものを使うとの事です。200倍 300mlを作ろうとした場合、1.5gも必要となります。箱入りだと、後の生育期での使用も考慮しますと、1年に1箱買わないといけない計算になりそうです。このベンレート水和剤、きっちり密封保存すれば数年もつものなのでしょうか?^^; (「開封後○○までにご使用下さい」という様な記載が見当たりませんので分かりません^^;)
問題は、買い過ぎかどうかなのではなく、その使用方法でした。いつも通り「ある程度」調べて、直ぐに実行してしまう私です。200倍の液体を作り、スプレーで噴き付けてしまいました。その後、本日のブログ記事を書こうとし、気になる部分について再度調べておりますと。。。 なんと、
「休眠期」とは、萌芽前の3月頃の事を指す様です。しかも、ハケ等を使って枝に塗っていくものなのだとか。^^; 「晩腐病は未だ寝ている」と思い込んでいた私は「お前はもう死んでいる」でした。^^; その200倍の液を枝葉のみならず、花房にも噴き付けてしまいました。最悪です。ベンレート水和剤の使用上の注意事項を読みますと「きゅうり、トマトに対して灌注処理する場合は、誤って高濃度で処理すると、退色や生育抑制等の薬害を生じることがあるので、所定濃度を守る。」などと言う言葉が並べられていました。なんていうことを。。。^^;
ショックは甚大だったのですが、立ち直りも早い私です。悩んでいても仕方ありません。ベンレートは、もうすっかり乾いています。「未だ、新芽が全く生えてきていない枝がある。。。」そこに希望を見出す事にしました。
テッポウムシ被害にあっているのが分かり、そこから先を切り取った枝がありました。樹液が漏れ出しては大変なのでトップジンMペーストを塗り、メデールテープで出血を止めておいた枝です。その枝だけ全く萌芽しませんでしたので、テッポウムシ被害の影響なのか、或いは、この時期に先端を切ってしまった影響なのかと心配していました。しかしながら、ここに来てようやく萌芽しました。その他の枝も、枝の先端から萌芽は始まりましたが、日が経つにつれ幹側の枝からの萌芽も始まっております。この部分から今後生えてきた花房に期待する事にしましょう。 😳
と考えておりますと、「短梢剪定」「長梢剪定」という言葉が気になり始めました。
昨年までは「主枝」がありませんでした。テッポウムシ被害の為全て切除しており、幹1本からの再スタートとなっていたからです。2年連続その状態になっておりました。3年連続は何としても避けたいと考え、今回は主枝1本を伸ばしていくのではなく、複数本の枝を残してみました。これならテッポウムシ被害にあったとしても、被害のない枝が1本ぐらい残るのではないかと思ったからです。今思うにこの状態は、「樹が長い長い枝を残した長梢剪定をされた」と認識しているのではないか?と思うのです。
ぶどうは長い新梢を残した場合に養分が枝の先の方に流れやすく手前側が芽飛びし易くなります。芽キズによって危機感を与えておくと良いかもしれません。
<芽傷処理>
日本一の果実さん過去コメントより抜粋
ブドウは頂芽優勢という性質があり、枝の先端の2~3芽が萌芽し、枝元の芽が少なくなってくるようです。枝元の芽も生かすため、その芽の上に傷をいれると、その芽が「生きなければ!」と思い伸びてくるようです。寒い時期に行うと木を痛め、遅いと樹液ポタポタの原因にもなるようですので時期に注意が必要です。
主枝1本を残すというやり方を変えたイコール、今後も芽飛びし易くなるのでしょうか? 例年この状態が続くのであれば、①短梢剪定に戻す(今年主枝となるべき枝を剪定し、その枝の成長に注力する)、②芽傷処理を習得する、のいずれかを選択しなければならないのでしょうか? この後のテッポウムシ被害を観察しながら考えていきたいと思います。
最後になりますが、やはりきっちりとした「1年間のスケジュール表」を作ろうと思います。忘れっぽい私には必須アイテムの様な気がします。作っていても忘れる人ですので、なければ大変な事になってしまいます。そう考えますと、レモンのスケジュール表も見直しの必要性を感じます。日々、少しは成長しているという事なのでしょうか? 間違った方向へ進んでいなければ良いのですが。。。 ^^;
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