ピオーネ 毎月の記録

ピオーネの成長 2021年9月 
グロースクローネに替えようか? 
裂果と腐敗は止まったが、
着色不良は止まらない。

令和3年9月18日(土)

 

本日の、

最高気温 30℃
最低気温 22℃  の予想です。

 

9月の中旬を過ぎました。やはり色付いてくれません。あの「真っ黒なピオーネ」は何処にいってしまったのでしょうか? と言っても、初年度にデラウェア程の大きさのピオーネ1房だけしか黒くなった所を見た事がありませんが。。。摘房・摘粒や芽欠き、夜の水撒き等、色々試してきましたが、私の住んでいるエリアでは色付く事は難しいのではないかと思う様になってきました。

 

korolemon

ピオーネ色付かないね。ピオーネと違う種類に替えてみようか? 今から5年以上かかっちゃうけど。。。

売っているものより美味しいよ。売ってるのは甘過ぎる。私は少し酸味があった方が美味しく感じるから。。。

 

味覚は人それぞれです。自宅で食べる分だけ作るのですから、それはそれでも良いかなぁとも思いますが、やはり腹が立ちます。^^;

 

着色不良 ココに注意

① 果実にも陽の光が必要。(白い反射シート等を敷いて光を確保。)
② 果実の付け過ぎは着色不良や糖度低下に。
③ 日中と晩の気温の差をつくる。(夜温が高いと着色不良)
④ 湿気がこもらない様に風通しを良く。
⑤ 果実の肥大時には新梢を切除。⇒ 果粒軟化期は切除しない

 

これらの点に注意して育ててきましたが、これでダメなら他の対策も検討しなければなりません。再度、色々お勉強を再開してみますと、大分県農林水産研究指導センターさんが出されている「ピオーネの着色向上法」という報告書に辿り着きました。一言で言うなら、「温暖化が着色不良の要因になっている」という事の様です。

 

一般に着色が悪い果粒は、着色が良好である果粒に比べてアントシアニンの合有量が少ない。アントシアニンは、アミノ酸のー種であるフェニルアラニンを基質として、フェニルアラニンアンモニアリアーゼ (PA L)等の酵素の働きによって生成されるが、30℃を 超える昼温はこれらの酵素活性を低下させると報告している。・・・ 着色不良を引き起こす要因は、肥培管理の良存や着果負担の多少等、栽培上の要因も関わってくるが、着色期以降の高温がブドウの着色を抑制することを強く示唆している。

大分県農林水産研究指導センターさん研究報告

昼温が30℃以上。7月以降でと言わず、本日でさえ最高気温は30℃の予想なのですが。。。^^; では、その対策としてはどうすれば良いのでしょうか? この報告書では、3つの対策を試されています。

 

着色不良対策 報告書より抜粋

1,環状剥皮
  環状剥皮は満開後30~35 日に主幹部へ 2cm幅で行うことでの着色は明らかに向上した。
 ⇒ 連年処理すると樹勢の低下・品質低下の要因になる場合も。処理は開花始め期の新梢長を目安とし、 1m 以下の樹勢が低下した樹への処理は避けることが必要である。

2,ABA剤散布
  ABA剤の果房散布により着色は向上した。
 ⇒ しかし、それに伴ってBrixが低下することが認められること、更に、処理適期が袋かけ後となるため処理作業が繁雑となることから、現状での実用性は低いと判断された。

3,「クールホワイト(遮光資材)」の展貼
  遮光率30%未満の資材(クールホワイト等)の展張で棚面の昼温は 2℃程度低下し、着色向上効果が認められた。
 ⇒ しかし、効果は十分とはいえないため、さらに優れた資材(遮光率が高く、温度上昇抑制効果が高い)の開発や、大規模処理による効果の検証が必要である。

「1」については、外皮を剥く事で養分を枝の成長に回せない様にし、強制的に果房に回す事により着色促進を図る。やり過ぎ注意につき、その状態や場所をよく考えること、という事でしょうか。そして、「2」「3」については、実用性はあまりないよ、という事でしょうか。7・8月は、ほぼ毎日 30℃オーバーです。酷い日は 40℃近くまで上がりました。 出来れば環状剥皮はせずに温度を下げるにはどうすれば良いのか?

そう言えば、先日TVで「ぶどうをより甘くする為に」についてやっていました。「ガッテン」でしたでしょうか。 その映像の中でぶどう棚が映っていたのですが、大きな業務用扇風機を設置していました。棚の下側に強風を流し、温度を下げているのでしょうか? 「氷水を散布する」という方法をコメントで頂いた事もあります。

平日は仕事に行っているサラリーマンです。それでも続けられるとすれば。。。 散水ホースにタイマーをセットし、ぶどう棚の上側に配置してみる。それから、業務用扇風機を下から上に向けてあて続けててみては。。。 氷水というのは難しそうですが、これなら大分幹や枝・果房の温度を低下出来るのではないでしょうか? 材質が良いものが出たのなら、遮光シートを貼っても良いかもしれません。


 

数年かけてぶどう棚の屋根の設置が終わりました。そして、今年初めて防除にチャレンジしました。次への課題も少し見えました。着色不良がどれだけ改善できるか分かりませんが、来年は昼夜の温度差という事だけでなく、昼温を下げる事にも注力してみましょう。しかしながら、私がその程度の対策をうった事で着色不良が改善出来るとするならば、下記の品種が生まれなかったのではないでしょうか?


 

高温でも容易に着色する極大粒の新品種だそうです。名前は「グロースクローネ(偉大な王冠)」。「藤稔」と「安芸クイーン」を交雑させて育成した品種なのだそうです。平成30年秋頃からその苗木が販売されているのだとか。以下が、農研機構さんの記事です。

 

ただ、ピオーネからグロースクローネに替えると言っても簡単な事ではありません。このグロースクローネ、結果年数は3年~4年と記載されていますが、やはり育てるのに5年は見ておいた方が良いのでしょう。苗木を育てる5年間をどうすれば良いのか? 接ぎ木で増やせたら良いのですが、そうでないとするならば、取り急ぎ鉢植えで育て始め、ある程度育った時点でピオーネと差し替える。。。当家の庭に代わりのスペース等到底作る事が出来ません。^^; 

色々なサイトを見てみますと、「在庫なし」となっていのが多い様です。 今あるサイトのをポチッてしまうか、どうするか? うーーーん。試案のしどころですね。^^;

 

という事で、最後に今月の様子を記録しておきたいと思います。

 

2021.9.19 下から見た様子。
枝を梳いた気でいましたが、案外暗いかも。。。^^;

 

8月の途中から、1、2房づつ切り取り、冷やしてから食べています。一遍には食べられませんし、色付きかけたら直ぐに食べませんと、黒くなる前に腐っていくイメージが残っています。

 

2021.9.18現在の果房の様子
少し色付いたものも、未だ完全に緑色のままのものも。。
今日食べるぶんとして採ってきたもの。
「黒い」というより「赤い」
1粒の重さは、目標の「20g」を達成!

 

完全に緑色の果房は、暫くそのまま放っておいてみましょう。(完全に緑色のは、流石に酸味がきついです。少しでも色付いてくれると、まぁ食べられるのですが。)最近気温が少し下がってきました。放置しておいたら、どんどん色付いてくれないでしょうか?^^; 裂果やミイラ化しているのを見かけなくなった事は嬉しい限りです。このまま続いてくれると良いのですが。。 ただ、本音では、そろそろ樹に生らせておくのは限界か?と感じております。なので、昨日、お隣さんと、お向かいさんと、裏のぶどう栽培をされているご主人さんに当家のぶどうを持参してみました。

「半分緑色なのですが、今年の限界です。味見程度に食べてみて下さい。酸っぱかったら、どうそ捨てて下さいね。m(__)m」

後日の感想が楽しみです。^^;

 

 

~ あとがき ~

 

次男坊の彼女さんが「お米」を背負ってきてくれました。^^;

 

5㎏とはいえ、リュックに入れて背負ってきました。ドアツードアで1時間半。まぁ、電車の中では背負う事はありませんが、でも逞しい。。 お爺さんが作られているのだそうです。手作りのものを持ってきてくれたのならと、私も「手作りぶどう」を持って帰ってもらいました。

 

美味しいと思ってくれるのでしょうか? ^^;

来月、両家の親兄弟が顔合わせする事になりました。11月には籍を入れる様です。

着々と準備を始める姿に逞しさを感じますが、コロナのせいで「結婚式・披露宴」「新婚旅行」の予定を立てられない事が可哀そうに思えます。昨日、彼女さんと話していますと、やはり新婚旅行として海外旅行は行ってみたいと言っていました。披露宴も旅行もないと、何やら結婚するのかどうなのか全く分からない感じがしてきます。次男坊の勤務地が分かるのが2月との事ですので、そこから住まいや家具などを決める様です。そして4月から仕事が始まります。年明け頃にコロナが終息していたとしても、旅行に行く日を見つけれられないかもしれません。

 

いいよ、心配せんでも。 落ち着いたらゆっくり行ったらええやん。万一その時に子供が出来てたら、私が赤ちゃんの子守役として一緒に旅行について行ってあげる。心配せんでええよ!

korolemon

えっ、ついて行くの? 家で赤ちゃんを見てあげておくんじゃないの?

一緒に行くに決まってるやん!

 

将来が不安です。。。。。

 

 

 

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  • この記事を書いた人

korolemon

■ニックネーム korolemon Lemonを育てています。 子育て奮闘記ならぬ、Lemon育て奮闘記です。 自宅の庭で、ちょとした隙間を見つけて、ちょっとした家庭栽培・・・ 自分で調べた「あれこれ」を実際に自分でやってみて、 どんな結果になるのかの検証です。 奮闘記です。

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