令和2年6月20日(土)
平成31年2月24日
接ぎ木された「すももの苗木」を頂きました。
レモンの樹は、その1本だけで結実しますが、スモモは、1本では結実しません。他の品種の樹がもう1本必要となります。
このすももの苗木は、台木「李王」に「彩の姫」「コチェコ」「アルプス王子」を接ぎ木していますので、この1本で結実します。育ててみて下さい。
始めてのすもも栽培です。
すももは、すももではなくても、同じバラ科サクラ属(ウメ・アンズ・サクラ・モモなど)の花粉でも受粉することがあるそうです。近くにそれらの樹があれば結実するのかもしれませんが、当家の近所には恐らくはありません。^^;
その意味では、1本で結実する苗木は相当価値があるものです。すももは長寿で大きくなるらしく、かなり広い面積を要する様です。なので、当家の狭い自宅のお庭で育てるには1本でも厳しい感じがするぐらいなので、2本なくても良い事は大変ありがたい事です。
後記しますが、今、横に広がらない様一生懸命剪定を行っております。^^;
それから約1ヵ月毎の成長の様子です。写真をクリックして頂きますと拡大します。順調に成長している様に感じていました。
しかしながら、実は紆余曲折があったのです。
それぞれの穂木に新芽が出てきたので、被せられていたビニール袋(保湿用)を取り外しました。すると、台木の李王が元気になり、他の穂木の成長が止まった感じに。。。 接ぎ木が上手くいっていた訳ではなく、もともと穂木が持っていた養分で新芽が出ていた様です。

果樹の展葉は蕾が花を咲かせた後になります。葉が花の授粉を妨げない為。昆虫も葉があると邪魔になります。・・・李王の枝の立枝(枝の上側の徒長枝)は一番養分を集中させます。その枝に養分を回さない為に立枝の葉一枚を残して摘芯して下さい。(葉を一枚残すと翌年そこの基部に蕾を着けます。葉を残さないと蕾を着けません。)立枝の調整で他の枝に養分が回せます。(養分を回すバランスを取る)展葉が遅れているスモモの枝にはもう一度ビニール袋を被せて下さい。一か八かです。ビニール袋は接いだ部分を覆うように。(台木側の芽は覆わないギリギリまでを覆う。紐でギリギリを縛る)接いだ部分の温度を上げて活着を早める為です。接いだ部分の活着は一種の細胞分裂ですので温度が上がれば活溌になりますね。ビニール袋を外すのは少々遅れてビショビショでムレムレになっても枯れることはありません。ビニール袋を外す時は一日だけビニール袋の一部に鋏を入れて、袋の中に少し空気を入れます。一日外気に慣れさせて、翌日ビニール袋を外します。
2019.04.09
ビニール袋は一番接木の展葉が遅れている枝だけの方が良いです。他の枝はビニール袋を外しますが、一気に外しますと気温差でシュンとなりますので最初は緩める程度に。次に完全に外します。接木が遅れている枝だけビニールを掛けて促進させます。早く追い着け~って感じでしょうか。立枝の葉一枚は枝の先端ではなく、付け根の方の一枚だけを残します。一枚の葉を残して、その上から切り取ります。 立枝自体を残しません。
2019.04.15
「一か八か」という表現を拝読した時、「大変な事をしてしまった。かなりやばい状態なのだろう。」と思いました。 😥
結果的には、この後「コチェコ」から新たな芽が出てくることは無かったのですが、他2本の穂木からは新たな新芽が出てくる事になりました。あのアドバイスがなければ全滅させていたことでしょう。^^; (事実、同時に頂いていたリンゴの苗木を枯らしてしまいました。^^;)
すももの樹が大きくなる事を覚悟しました。せっかく頑張って穂木が付いてくれたのです。剪定して成長をある程度抑えつつも、路地植えで育てることにしました。
そして、令和1年が終わりました。
すもも栽培1年生の私は、翌年が恐ろしかったのです。何故なら、翌年全く芽が出てこなかったらどうしようかと思っていたからです。しかしながら、翌年2月には新たな動きを見せ始めてくれました。
3種とも、新しい芽を出し始めてくれました。 ^^
この時は、新芽が出てきてくれただけで嬉しかったのです。庭植えレモンの場合は、3年かかってようやく1個を収穫できたので、すももの収穫など「まだまだ先の話」と感じていたのです。 それよりも・・・

穂木を枯らさない様に育てないと結実できなくなる。台木だけが元気ではいけないんだ。養分を回すバランスを考えないと。その為には、それぞれの枝の成長具合を日々確認しないと・・・
などと考えておりました。
と、そんな時に・・・
授粉樹用として、新たな「すももカクテルツリー」を頂いてしまいました。
これにも、3種のすももがいてくれています。 😛
これでもう、鬼に金棒状態です。 ^^
などと安堵しておりましたら、
もの凄く沢山の花が咲き、そして散っていきました。先ほども記載しましたが、「展葉は花を咲かせた後になります」とお教え頂いていた通り、花が咲いている時は花ばかりで、散ってきたなぁと思っていると、今度はいっきに葉が成長していきました。
4月19日の写真です。
小さな小さな果実が沢山付いていました。レモンの時は不完全花が沢山あって、花が咲いても実が付かないという時期がありましたが、すももは実が付いています。
この時は、沢山の実が付いていましたが、流石に全て残っている訳ではなく、現在、李王に1個、彩の姫に3個残っている状態です。近くに生った果実は切除した方が良い様です。握りこぶし1個分はスペースを開けた方が良いとか。であれば、彩の姫の3個は引っ付いていますので、2個は採り除いた方が良いのだと思いますが、このまま様子を見てみましょう。
すももの枝が、どんどん成長します。「すももは育てやすく、すもも自体がとても丈夫」らしいのですが、「その通り、本当に元気だなぁ」と思います。「花柚子も丈夫だなぁ」と思いますが、この2本の剪定には留意していきたいものです。
特に、すももの枝は横に横に伸びていきます。今の状態で、横には余裕がないので、枝先を切り回っております。それでも、次々に芽が出てきますので、相当元気な感じがします。

日本一の果実さんへ
本日、接ぎ木テープを切り取りました!
少し、既に食い込んでいたかもしれません。^^;
穂木は、綺麗に付いている様です。
収穫予定日
李 王 ; 7月上旬
収穫を楽しみに、数週間待ちたいと思います。
ちなみに、現在のすももの大きさ、約 3.8㎝です。
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