ピオーネ

ピオーネの育て方 
今迄の経験をちょっとまとめてみた。

 

平成24年頃(はっきり覚えておりません^^;)にピオーネの苗木を買ってきて、庭の隅で1本だけ育てています。スペースが限られていますので、小さく育てています。平成29年にブログを始め、以後様々なアドバイスを頂きながら今日に至ります。訳が分からなくなってきましたので、育て方のポイントやアドバイスをまとめておきたいと思います。ピオーネ栽培素人の現在の手引書です。^^;

 

 

年間スケジュール

 

R3.5.4現在 今後も経験に基づき変更予定
画像クリックで拡大します

 

1、剪定・芽傷処理

(1)剪定適期

12月~3月上旬(3月中旬の樹液採取を考えると、2月中旬が最も良い剪定時期か?)

メモ 樹液

ぶどうの樹液は春先 2週間程度の期間しか採れない貴重なものの様です。肌の代謝を促進する成分を含んでいる様で、「ぶどう農家の奥様方は作業をしながら樹液をお顔につけるのでお肌が綺麗」という文章も読みました。ブロ友さんからのコメントです。「ぶどうはこの時期、必ず泣きが入ります。『水揚げ』現象。ぶどうが動き始めた証拠です。根から水を吸い上げて、掃出し口の葉が無い為に切り口からポタポタ。水揚げが始まりますと、今度芽が動き始めます。」 だた、気を付けませんと、この時期に大きな傷をつけてしまうと樹液が止まらなくなり、樹が枯れてしまうという事にもなる様です(逆に、早く剪定をすると傷口が完治し、樹液が落ちませんでした)。

 

(2)剪定種類 

*短梢剪定(基部より1~3芽残す);ピオーネ等樹勢が強い品種を短梢剪定するともっと樹勢が強くなり、花ぶるいや小粒タネなし果を誘発するようです。


*長梢剪定(基部より7~9芽残す);難しいと聞きます。ぶどうは長い新梢を残した場合に養分が枝の先の方に流れやすく手前側が芽飛びし易くなります。

 

どの果樹もそうですが、剪定の時は魚の骨をイメージします。主枝が背骨の部分で、そこから亜主枝が枝分かれします。主枝は数本で、棚の大きさによって変わります。養分の流れとしまして果樹が一番迷わない樹形になりますね。一芽一房。昨年思い切った剪定が来年に繋がると思います。

日本一の果実さんコメントより抜粋

 

私にとって、今迄読んだ「剪定のやり方」の中で一番イメージしやすい言葉です。この通りやってみようとしてきましたが、まさかの「2年連続テッポウムシ被害」に遭います。幹1本だけは被害なしで残ったものの、枝は全く残りませんでした。「主枝なし」「幹1本」で、その年のスタートとなりました。主枝1本を伸ばす方法を取りますと、万一その主枝が何がしらの被害に遭いますと幹1本からのスタートを余儀なくされます。幹1本でのスタートとなりますと、(幹の上側から萌芽した新梢から花房は生りましたが)花房の数は沢山出来ませんでした。数を期待したいとすると、春先に長く伸びた主枝が欲しいものです。結局、3年連続を避ける為、令和2年度は複数本の枝を伸ばして(成長させて)、剪定もほとんどしませんでした。 今後は、2~3本の主枝を維持する様にしていってみたいと考えています。

 

(3)芽傷処理

 

芽傷処理

ブドウは頂芽優勢という性質があり、枝の先端の2~3芽が萌芽し、枝元の芽が少なくなってくるようです。枝元の芽も生かすため、その芽の上に傷をいれると、その芽が「生きなければ!」と思い伸びてくるようです。寒い時期に行うと木を痛め、遅いと樹液ポタポタの原因にもなるようですので時期に注意が必要です。

<芽傷処理のやり方>
2月下旬~3月上旬に芽の先5mm~10㎜先に深さ2mm程度の傷を入れます。カッターなどで行う人もいますが、専用の鋏を買った方がいいです。思った以上に枝が固く、芽は左右交互についているので苦労すると思います。

 

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昨年まで主枝1本すらない状態でのスタートとなりましたので全く気付きませんでしたが、ぶどうの枝の先端の方の芽は萌芽しますが、枝元の方の芽は冬芽のままで萌芽しない事があります。

 

日本一の果実さん

ぶどうの木の一番先端の芽は木にとって特別な芽。成長する為の芽。実を付ける芽ではありません。木はこの一つの芽に養分を集中させますので伸びも違います。今後どれか一つの芽が大きく成長し始めます。果樹も先に先に養分を送りますね。短梢は関係ありませんが、長梢の場合は芽飛びします。今年、ぶどうの幼苗の長梢枝で芽キズをやってみました。効果抜群でして芽飛びはありません。

R3.4.18 芽傷処理をしていたら枝元の冬芽も萌芽していたのか?

 

今年は主枝1本とするのではなく、複数本のこしてみました。ある意味「超長梢剪定」となったのでしょうか? 5月5日現在でも萌芽しない冬芽が沢山あります。来年は芽傷処理を行い、枝全体の萌芽がどうなるのか検証してみたいと思います。

 

2、粗皮剥ぎ

(1)粗皮剥ぎ適期 ; 2月~3月

ぶどうの枝は年をとるにつれ樹皮がささくれ立ってきて、剥がれ易くなります。その部分を粗皮と言います。古い皮の下側は虫や菌の住処となるので、皮を剥いで虫や菌がいない状況を作ります。ちょっと剥いだだけではダメです。きっちりと剥いで「病原菌0」の状態を目指すのだそうです。粗皮剥ぎについては、樹の種類によって剥がし易い・剥がしにくいというのがある様です。ちなみに、私が育てているピオーネは「剥がしにくい樹」だそうです。

 

以前粗皮剥ぎをした時の様子です

 

3、新梢芽欠き・誘引

(1)新芽欠き・誘引適期 ; 4月~5月

主にすること

  • 副芽や、(状況に応じ)新梢を切り取る。
  • 早い時期に長さの揃った新梢にする。
  • 新梢が50㎝程度になれば捻枝・誘引をする。
  • 花房の先は、葉を5~6枚残して摘心する。
  • 主枝として育てる枝の花房・副芽・巻きひげは切り取る。

この時期、上に伸びる枝を下げる事を意識します。枝は最終水平で、房は下向きに捻枝します。房の軸を下向きに捻枝するのは、この時期から少しづつするのが良い様です。摘粒時期では既に軸は固くなり向きを調整するのは難しいので、4、5月を目途にする様です。また、この時期欠ける蕾は欠いておいた方が残る蕾を充実させられる様です。1新梢には1花房となる様に調整します。

誘引した場合は、ビニールタイ等で固定するとの事。副芽も、巻きひげも切除します。これを放置すると、枝が混み合い、新梢の成長にバラツキが出るようです。

① 成長の調整(栄養の浪費を抑える)
② 病害虫防除(良い風通しを確保)
③ 十分光合成の出来る状態を確保。(陰が出来ないように)

ブドウは、1新梢に葉が7枚程度付くまでは蓄えられた栄養で成長するようなので、それまでに切除を済ませると栄養の浪費を防げるようです。

 

「捻枝」に関する記事はこちらから読めます。

 

 

4、主枝誘引、副梢・巻きひげ切除

この作業は樹が成長している限り、ずっと続ける作業となります。

① 枝が絡み合わない様にする
② 養分を無駄に使わない
③ 主枝を意図する方向に伸ばす

副梢は、葉を2~3枚残して、その先を摘芯します。巻きひげは全て取り除きます。

ぶどうの木の一番先端の芽は木にとって特別な芽(成長する為の芽)なのだそうです。木はこの一つの芽に養分を集中させますので伸びも違う様です。主枝として成長させようとする枝は花房も取り除き、兎に角成長重視で意図する方向へ誘引していきます。但し、「果粒軟化期」はあまり切らない方が良いとの事です。この時期は、一度に沢山の梢を切ってしまうと、果実の着色不良につながる可能性があるようです。なので、混み合っている枝等も切り取るのではなく、空いている場所へ誘引することも大事だそうです。

 

👉 開花から果粒肥大期(満開から約1ヵ月)
花の満開後2~3週間は細胞分裂期で各細胞が肥大化し、その後も実が大きくなります。

👉 果粒軟化期(6月下旬以降)
果粒の成長は、徐々に進んでいくのではなく、一端成長が止まるようです。この間、種が硬化したり、果皮の着色が始まったりするようです。その果粒の成長が止まっている時期を軟化期と呼ぶようです。

👉 収穫適期
実に含まれる糖は、成熟期に急に増えてくるようです。その為、収穫適期に収穫するか、少し早かったかで、果実の甘さが大分と変わってくるようです。

 

5、摘房

(1)摘房適期 ; 5月~7月

「ピオーネ」の様な大粒品種では、1新梢に1房になる様に摘房します。1新梢に2房ついた場合、大抵つけ根側の花房の方が大きく育っているので、そちらを残します。主枝として成長させようとしている枝に生った花房も摘房しておくと良いとの事です(養分を主枝成長に充てる為)。また、2番成り花房は格好の病気発生源となるので摘房した方が良いともありました。

 

6、花房整形、袋かけ・傘かけ

花房整形、袋かけ・傘かけ

  • 花房は、花が咲き始めた頃に 3.5㎝程度に切る。
  • 摘粒後 30~35粒を目途。(大粒を目指すなら 20粒程度でも)
  • ジベ処理(2回目)後、農薬を撒いたら速攻で袋かけ。
  • 無袋栽培では早期の傘かけにより高い防除効果。(両方必要との意見も)
  • 早期傘かけを行うと果房や穂軸に薬液がかかりにくい。
6.5㎝残すのは長すぎるか?
花が咲く前に摘粒してみました。(早期摘粒)

 

果房を500g以上の大房にすると、着色不良や低糖度の原因にもなるとの事です。ただ、花房を3.5㎝に切り詰めると大分小さな果房に仕上がる感じがしています。昨年迄は、5~6㎝程残しました。結果、紙の果実袋(27㎝×19㎝)で入りきらなくなり、ポリプロピレンフィルム果実袋(30㎝×20㎝)を購入しました。これでもぎりぎり入った感じでした。花房の数が多くなければ、新聞紙で果実袋を作る事も出来る様です。新聞紙のインクが菌対策になるとの事です。但し、きっちりと雨対策が出来ていなければ、雨で新聞紙は破れます。^^; その時の様子がこちらです。

 

 

ちなみに、ポリプロピレンフィルム果実袋でも、鳥に破かれてしまいました。防鳥ネットと果実袋の両建てで様子を見たいと思っております。

プロは、花が咲いてジベをして摘粒して農薬撒いたら速攻で袋掛けをします。農薬で殺菌、殺虫したら薬が消える前に袋をかけて保護するわけです。袋掛けが遅いと房の糖度が上がり病原菌が増えやすくなります。」というアドバイスも頂きました。昨年迄は、果房がある程度大きくなり、鳥や虫に食べられる可能性が出てきたら袋かけをしていました。どうも遅すぎる様です。2回目のジベ処理後直ぐに袋かけを行います。この際、傘かけを行っていると果房や穂軸に薬剤がかかりにくくて良い様です。但し、降雨中や果房が濡れている状態の時に袋かけをしてはいけない様です。

 

7、果粒肥大、着色不良

(1)果粒肥大

4月頃からする事

  • 花房の先は、葉を6枚程度残し摘芯する。
  • 1新梢に1房となる様に摘房する。
  • 新梢が伸び始める若い時期;蕾にフルメット(1~2ppm)処理。
  • 開花時;フルメット・ジベレリン混用処理(1回目)。
  • 1回目より10日後;ジベレリン処理(2回目)。

1回目 ; ジベレリン錠剤25ppm・フルメット液剤5ppm混用。
2回目 ; ジベレリン錠剤25ppmだけ。
*ペットボトルでどぶ付け、或いは、スプレーで噴き付ける方法があります。どぶ付けが難しい場所となった花房にはスプレーがやり易いと思います。

 

お店の大粒ぶどうを見てこれ、どうやって作っているんだろうって思いますね。果樹全般に言えることがあります。大きな蕾は大きな実になる。ぶどうの房はその蕾の集まり。後でホルモン剤を使って大実にしようとしても限界があります。一つ一つの蕾を最初の段階で如何に大きくしておくか。スタートは早い段階から始めないと行けません。新梢が伸び始める若い時期の蕾にフルメット処理することで蕾自体が大きくなります。今度は早い段階での摘蕾。余分は蕾はなるべく早い段階で落しておく。こうした下準備をして第1回目のジベ処理に臨みます。若い蕾の時のフルメットで一つ一つの蕾を大きく。摘蕾でさらに蕾を大きく。1回目のジベ処理とフルメットを合わせておく。2回目のジベレリンの濃度を高めてジベレリンの肥大効果を高める。摘芯で実に養分を回す。

 

花房が赤ちゃんの内のフルメット処理はした事がありませんでした。今年(令和3年度)からチャレンジしています。恐らくは2回目ジベ処理同様、「どの花房に処理をしたのか?」が分からなくなりますので「目印」を付ける事をお勧めします。「主枝や結果母枝の先端部から伸びる新梢ほど旺盛に伸び、開花が一斉にそろわなくなる為、早い時期になるべく長さのそろった新梢に制限します。」という文章を読みました。今年から意識してやっています。将来的に主枝として使う予定の枝を決め、それ以外の枝は花房の先、葉6枚程度で切り落としていってます。上手く開花がそろってくれれば助かるのですが。。。^^;

 

(2)着色不良

ココに注意

① 果実にも陽の光が必要。(白い反射シート等を敷いて光を確保。)
② 果実の付け過ぎは着色不良や糖度低下に。
③ 日中と晩の気温の差をつくる。(夜温が高いと着色不良)
④ 湿気がこもらない様に風通しを良く。
⑤ 果実の肥大時には新梢を切除。⇒ 果粒軟化期は切除しない

 

気温差に注目し始めました。以前、「晩に氷で冷やした水を霧吹きしておくと良いですよ」とコメントを頂いた事がありました。また、「ぶどうの着色は枝の成長と日当たりとホルモン剤。」この3つの要因に注意していきたいと思います。

 

👉 反射シートを敷く

「・・・ 提案ですが、棚の下に白いマルチシートを引いて上からの光を反射させて実に当たるようにしてみたらどうでしょう? ・・・ 又、下からの光の反射は、害虫の忌避にも効果がある様です。」というコメントを頂きました。ググってみますと、農家さん達も試している方法の1つの様です。ならば、これも検証してみよう。やってみた時の様子がこちらです。

 

 

👉 フルメット1回処理

● 巨峰・ピオーネ系ブドウの被害として毎年、多い項目は着色不良と晩腐病です。
● 着色に影響する原因には、収量、樹勢、品種、温度、光環境等があります。農家の 方々は毎年、改善の工夫をされていると思いますが、それでも着色が改善しない場 合は、ジベレリン1回処理を試されてはいかがでしょうか?
● この技術は、ジベレリン処理を1回だけ行なう方法です。処理液はフルメット 10ppm 加用ジベレリン 25ppm 溶液を用い、満開3~5日後に処理します。
● 近年、温暖化傾向が続く上、今夏はやや暑くなる長期予報が発表されました。この 機会に新たな方法に挑戦して下さい。詳しくは指導機関にお問い合わせ下さい。

山梨県農業協同組合 果樹農家だよりより抜粋

 

令和1年、1回処理を試してみた事はあります。肥大化も着色も大きな違いは分かりませんでした。令和2年は、1回目の処理時 ジベ処理、2回目の処理時 フルメットとジベ混用処理と痛恨の逆処理ミスを犯してしまいましたが、1粒の重さ24gとなる大きい果粒となりました。着色に関しては、薄っすらと色づきました(食べられる程度には)が、完熟したと言える程真っ黒に色づく事はありませんでした。令和3年は、半々でやってみたいと考えています。同時期に試してみた方が、その違いが分かり易いかと思います。

 

👉 1房 最大 500g

あまり大房にすると、着色不良となったりするので、成熟時に1房 500g程度となるのを目安にして摘粒するようです。特に、内側にある果粒は、ほっておくと外側の果粒につぶされるので、優先的に摘粒します。小粒の果粒等も摘み、果粒が触れ合わない程度まで摘み取り、結果隙間ができ、果軸が曲がる程度まで取ると良いようです。又、この時期は水分が不足すると、果皮が伸びにくくなり、裂果の原因となるので、十分に水をあげることに留意します。

 

 

令和3年9月追記 温暖化とグロースクローネ

令和3年度も着色不良問題を克服出来ませんでした。

再度よくよく調べると「地球温暖化」が原因との記事を読みました。昼温が30℃を超えますと、着色過程で必要な酵素活性を低下させるのだそうです。7~8月など、毎日30℃以上あります。40℃近くにもなります。 では、どうやったら温度を下げられるのか? 或いは、別の対策があるのか? それをまとめた記事がこちらです。

 

 

巨峰やピオーネの着色不良問題を解決するのは、現状では難しいのかもしれません。それよりは、気温が高くても着色する「グロースクローネ」に切り替えた方が良いのでしょうか? これは、今後の課題としたいと思います。

 

8、晩腐病対策

今、最も解決したい問題です。着色不良も問題ですが、少し酸味を残すものの美味しく食べる事が出来ます。しかし、晩腐病は果実が腐ってしまい、全く食べられないものになります。出来るだけ無農薬を目指していた昨年は、果粒にアルコールを噴き付けてみました。コロナ用で購入していたエチルアルコール 70~80%のものです。明確に断言は出来ませんが、「多少効きめはあったのではないか?」と感じています。ですが、昨年も晩腐病が見られた以上、今年は晩腐病対策を強化し、薬剤を使用した防除を試してみます。

 

晩腐病とは

病原菌は結果母枝の皮層組織や切り残した穂梗・巻ひげ内に菌糸の形で冬を越します。5月になるとこれらの上に胞子の形成が始まり、6〜7月の梅雨期に盛んとなります。胞子は雨滴とともに果実に達し感染します。病原菌が酸性条件下では増殖はできないため、酸度の高い幼果では発病はしません。でも、幼果は病原菌に非常に感染しやすいので幼果の時期が防除の重点時期となります。 夏の間は果実の中でじっと機会をうかがい、酸度の下がってくる収穫期に一気に増殖して発病します。本病の発生は雨と非常に密接な関係があり、幼果期、特にジベレリン後期処理後頃の多雨は一時伝染を、成熟期の多雨は二次伝染を多くします。棚が暗く風通しの悪い園、地下水が高く水はけの悪い園、窒素肥料の多い園などで多発します。

1、薬剤防除のみで防ぐことは難しいため、耕種的防除との組み合わせが重要になる。
2、本病は降雨によって発病が助長されるため、雨よけ栽培や袋かけが有効である。
3、潜伏期間が長く、成熟期に発病を確認した時にはすでに手遅れなので、梅雨期の防除が重要である。
4、袋かけは時期が遅れたり、果実が濡れていると効果が低下するため注意する。
5、二番成り果房は格好の発生源となるので除去に努める。

日本一の果実さん

雨除けが無いと毎週の防除が必要になります。ぶどうもそうですが、梨やリンゴの産地は毎週防除されています。収穫まで二十数回の防除。これって毎週って言うこと? 私は若葉が出そろった頃に一度防除、梅雨期は二週に一度防除します。この時期だけは雨避けがしてあっても注意が必要です。そして、収穫時期には特に注意(発病果粒の除去等)します。

 

やはり、ちょっとした屋根を作って、アルコールを果房に噴き付ける程度ではダメの様です。では、どのタイミングで、何を、どれぐらい散布しなければならないのでしょうか?

 

(1)防除の時期

<防除>
薬剤防除では休眠期防除を必ず行い、生育期防除は開花期~袋かけ前まで定期的に行う。特に落花期以降の防除が重要となる。

休眠期防除 ; 萌芽前の3月頃。ハケ等を使って枝に塗っていく。
デラン、パスポート、ベフラン、ベンレートなどを発芽直前に散布する。

生育期防除 ; 開花期~袋かけ前まで。
オーソサイド、ジマンダイセン、QoI剤(アミスター10、スクレアなど)などを散布する。

 

(2)薬剤

何の薬剤を使うのか? 上記薬剤の他、

休眠期散布 ; ネオアソジン液剤50倍液、ベノミル水和剤 200倍、
生育期散布 ; ダイホルダン水和剤やネオアソジン液剤 1000倍、オンリーワンフロアブル、ボルドー、スイッチ果粒水和剤、ホライズン

 

等の薬剤が上がっていました。それらを書き留めてホームセンターに向かった所、置いてあったのは(探せたのは)ベンレート水和剤だけでした。^^; このベンレート水和剤、①箱入り(0.5g×10袋、約650円)、②袋入り(100g、1,188円)がありますのでご留意下さい。購入したベンレート水和剤の使用説明書を読みますと、①休眠期使用(1回使用、200~500倍)、②生育期使用(3回以内、2000~3000倍)と記載されていました。つまり、休眠期用としても生育期用としても使えるという事。なので、今年は「ベンレート水和剤」だけで検証してみようと思います。ただ、引っ掛かるのが使用回数です。「3回以内」との記載があります。梅雨時期には別の薬剤を探した方が良いのでしょうか? 調査してみます。^^; (につき、どれぐらい散布するのか?は調査中です^^;)

 

9、水まき強化(裂果対策)

ぶどうは、やせて乾きやすい土壌でもよく育つ様で「可哀想な程水をあげなくても大丈夫」とのコメントを頂いた事もあります。但し、水分が不足してくると果皮が伸びにくくなり、その後土壌に含まれる水分量が多くなると、果肉の急激な肥大に果皮の成長が追いつかず「裂果」の原因になるとの事です。つまり、「裂果」を防ぐ為に、果肉が大きく成長する時期(5~10月)は水まきにも注意(乾燥させない)したいものです。

また、寒冷地では、厳寒期前に十分に水やりをして枝に水を与えておくと、貯蔵デンプンの低温による糖化がスムーズに行われ「凍害」を防ぐ様です。

 

10、施肥・土作り

(1)施肥

基本的には、年1回「お礼肥」だけあげたら良い様です。果実が成長を始める6月からは、新梢の成長が芳しくなかったり、葉の色等が悪かった場合には施肥すると良い様です。その時の様子を見て頻度・量等を調整し、速効性化成肥料(10-10-10等)を追肥します。

お礼肥

適期 ; 収穫終了直後(8~10月)
収穫終了直後に施肥します。但し、未だ枝葉が成長している場合、お礼肥が枝葉の成長に養分を使われてしまい、貯蔵養分の浪費、登熟不良につながる事になりますので、施肥はせず、伸び続けている新梢を摘芯し、その成長を止めます。この場合でも、次章「落葉防止」でも記載する通り、早期に葉を取り除く事はしないでおきます。

 

(2)土作り

通気性や水はけ、保水・保肥力などを向上させる為に、年に1回は土作りを行います。晩生品種も10月には収穫が終了します。収穫が終了した後(10月~11月)に土作りを行うと良い様です。完熟堆肥を1㎡当たり2㎏程度を、10~20㎝の厚さに撒くようです。撒いたままでも良いそうですが、微生物を守り、堆肥を土によりよくなじませるには、スコップ等で掘り返し、土と軽く混ぜる方が良いようです。

令和2年10月 土作りをした時の様子がこちらの記事です。この記事の中に令和1年に土作りをした時の記事へのリンクカードが貼られています。「堆肥とは?」「完熟堆肥とは?」「未熟有機物とは?」「中熟堆肥とは?」についても触れさせて頂いています。

 

 

11、落葉防止

ブドウの落葉期は、11月頃です。それ以前に落葉すると、養分の貯蔵期間が短くなり、枝の登熟不良を招くそうです。 「水不足」「枝を生らせ過ぎた事による日照不足」「病害虫の発生」等により早期落葉してしまう事がある様です。なので、収穫後の定期的な水やりや病害虫の防除、および、樹冠内部の明るさ確保等に留意します。来年に向けた養分の貯蔵の為に落葉防止に努めますが、落葉するまでは(上記の通り)施肥を控えます。落葉前に施肥をしてしまいますと枝葉の成長に肥料が使われ、貯蔵に回りにくくなるからだそうです。

また、落ちてしまった葉はきっちりと処分しましょう。落ち葉・巻きひげ等には病原菌や害虫が付いている場合があり、翌年の病気や害虫の発生源となります。

 

新梢の登熟
登熟して茶色く木化した枝は寒さに強く枯れにくくなります。

 

12,害虫防除

 1)テッポウムシ

当家の庭では、ゴマダラカミキリムシもブドウトラカミキリムシも見られます。ブドウスカシバかもしれません。幼虫は同じ様なイモムシなので何なのかは特定出来ておりませんが、毎年、枝の中を幼虫に食べられております。^^; 今まで、主枝を1本とする仕立てにしていました。その主枝が食害にあう(結果、枝がなくなる)ので、例年果実がほとんど生らず、少し生った果実も裂果・晩腐病等にあい、まともな収穫に至りませんでした。なので、テッポウムシについて調べた事があります。

 

テッポウムシとは?」とか、「テッポウムシの動画」もアップしてみました。 テッポウムシ防除については、①ハリガネ等で穴を突き、中にいるテッポウムシを殺す。②キンチョールEを噴きつける等が良い様です。が、これらをしても、毎年幼虫は出現します。やはり薬剤(トラサイドA乳剤、スミチオン乳剤等)を使用して成虫の防除にも努めなければならないと感じます。当家では、主枝を複数本にする事にしました。数本は被害にあいますが数本は残るので、一定量の果房を確保できる様になりました。

 


 

 2)コスズメ、ブドウスカシクロバ

毎年の様に、葉に穴が開きます。よく見てみますと、葉の上に沢山毛虫がいます。それも、うじゃうじゃいます。 その時の様子がこちらです。

 

 

「これはたまらない!」と感じた私は、スミチオン乳剤を散布しました。これは効きました。翌日にはほとんど見られなくなりました。と言うより、散布してから直ぐに、ポトポトと落ちていきます。強力です。

 

 

 

現在も栽培継続中です。
新たに気付いた事等があれば、少しづつ追加記入していきたいと思います。m(__)m

 

 

 

 

 

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  • この記事を書いた人

korolemon

■ニックネーム korolemon Lemonを育てています。 子育て奮闘記ならぬ、Lemon育て奮闘記です。 自宅の庭で、ちょとした隙間を見つけて、ちょっとした家庭栽培・・・ 自分で調べた「あれこれ」を実際に自分でやってみて、 どんな結果になるのかの検証です。 奮闘記です。

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