レモンの接ぎ木
1本のレモンの木に多品種接ぎを試してみる!
昨年、「レモンの挿し木」にチャレンジして
みました。
今年は、「レモンの接ぎ木」にチャレンジ
してみようと思います。
「何故、レモンの苗木の大半は、接ぎ木によ
って出来た苗木なのでしょうか?」は、
「レモンの育て方」で触れてみました。
尚の事、接ぎ木の経験を持ち、その結果を
記録していきたいと思います。
当初は、柚子の木にレモンの枝を接ぎ木して
みようかと思ってました。
接ぎ木を経験するためと言っても、
リスボンの木にリスボンの穂木を
接ぎ木しても・・・
と思っただけのことです。
そんな中、コメントを頂きました。
「接ぎ木で遊べば、面白いレモンの木になり
ます。収穫時期を意識して接ぐ品種を決めな
いといけません。数品種を接げば、9月下旬
頃から12月いっぱいまで順番にレモンを楽
しめます。形・色もいろいろのレモン。遊び
心いっぱい詰め込んだレモン・・・」
多品種接ぎの存在は知っていましたが・・
当然のことながら、自身でしようとは思った
ことは一度もなく(穂木を集める事すら
難しい)、でも、「穂木もプレゼントさせて
頂きます。」とのお言葉も添えて頂き、
ありがたく頂戴することにしました。
多品種接ぎを「自身で試してみよう」と
思った瞬間でした。
👉 接ぎ木の適期
いろいろな書物を読んでいますと、「接ぎ木
の適期は4月」が多かったように思います。
で、私も4月に接ぎ木実施予定でしたが、
「柑橘の接ぎ木は、3月の第一週あたりがベ
ストかと思います。4月は既に根が動き始め
ていますので少し遅いです。接ぎ木は根が動
き始める直前がベスト。」とのコメントを頂
戴しました。
「接ぎ木適期は樹種ごとに違います。緑枝接
ぎもありますし、秋接ぎもあります。」とは
続くのですが。
私の接ぎ木は、3月の1周目に接ぎ木を実施
予定としてみましょう。
👉 穂木の採取
台木に接ぐ枝のことを穂木というようです。
穂木は、接ぎ木をする直前に他の木から切り
取り、接ぎ木に使用するのではなく、枝の生
育が緩慢な寒いうちに切り取り準備し、接ぎ
木を行うまで冷蔵庫等(5℃~8℃)で保存
しておく必要があるようです。これは、発芽
した枝は穂木としては不適である為、まだ寒
い時期、萌芽前の1年生か2年生枝を切り取
り、台木の樹液の流動が盛んになる接ぎ木適
期になるまで保管する必要があるということ
のようです。
但し、穂木の貯蔵期間は短いほうが失敗しに
くいようなので、そのタイミングには留意し
たいものです。
穂木の鮮度と、接ぎ木の適期のどちらを選ぶ
かと言うと、鮮度だという事です。
穂木として適切な枝は、濃い緑色でしっかり
している充実した前年の春枝や夏枝のようで
す(太さ、5~8㎜程度)。又、適当な太さ
の2年生枝も穂木として使用できるようで
す。色、形、堅さ等をしっかり見て、元気な
充実した枝を選びたいものです。
👉 穂木の保存方法
1~2芽ついている状態の枝を20㎝程度に
切り、葉をつけ根で切り取り落とします。接
ぎ木を行うまで乾燥させず、又、カビさせな
いようにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室等で
保存します。ポリ袋に入れた後は、空気を抜
いて密封した方が良いようです。使用する
際、みずみずしさが保たれていればOKとの
こと。
冷蔵庫で保存する際、新聞紙でくるまず、穂
木だけをビニール袋に入れ、グルグル巻きに
するのが一番新鮮度を保てるとのことです。
新聞紙を濡らして保湿すると過湿でカビ易く
なるようです。
又、穂木を入れたポリ袋は、7日に1回程度
の割合で袋を開けて、ガスを入れ替えると
良いようです。
👉 接ぎ木の方法
穂木の違いにより、枝を接ぐ「枝接ぎ」と、
芽だけを接ぐ「芽接ぎ」に分かれます。
又、「枝接ぎ」は、台木の切り方によって、
「切り接ぎ」「割り接ぎ」「腹接ぎ」に
分かれます。
「切り接ぎ」が素人には成功しやすいよう
なので、「切り接ぎ」を試してみます。
👉 「切り接ぎ」、成功のポイント
1、形成層を合わせる
枝は、皮部分の樹皮と中の部分の木部に分か
れます。そして、樹皮と木部の境(飴色の細
胞層)を形成層といいます。
今、台木と穂木の太さが同じであれば、切っ
た部分どうしを張り合わせた時、形成層の位
置も合ってくる確率は高くなります。接ぎ合
わせた形成層が2本とも合うと、接ぎ木の成
功率も高くなるようです。しかしながら、全
く同じ太さのものを揃えるのは難しいので、
その場合には、片方だけでも形成層をしっか
りと合わせるようにします。
形成層では、細胞分裂が行われているので、
台木と穂木の形成層が合うことで、新しい細
胞が作られ接合するようです。
2、乾燥しないようにする
台木や穂木の切り口が乾燥しないように注意
します。具体的には、枝を切ったら直ぐに接
ぎ合わせたり、又、接ぎ木をした後、半年は
接ぎ木をした部分を触らないように注意しま
す。特に、台木と穂木を接ぎ合わせる時、接
着面に隙間があると必ず失敗するので、ぴっ
たりと合うように、切り口を平らにするよう
に注意します。
台木に穂木を接いだら、接ぎ木部を接ぎ木テ
ープかビニールテープでしっかり固定。
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この一連の作業については、実際に接ぎ木を
行う時に、作業の写真とともにアップしてい
きたいと思います。
その後は、この作業が合っているかどうか、
順調に育つのか、その後を観察し検証です。
この多品種接ぎのブログを作成している途中
で、穂木を頂戴しました。
みずみずしい、立派な穂木です!
穂木となっているものや、
根っこが付いている苗木も。
リスボンレモン
アレンユーレカレモン
ナベリーナ等のみかん
台木として重宝するカラタチもありました。
早速、それぞれビニール袋に入れ直して、
冷蔵庫で保管。
1週間毎に、
ガス抜きとして袋から出してみましょう。
ただ、鮮度を取るなら・・・
3月の1周目ではなく、
2月18日(日)を、
接ぎ木実施予定日としたいと思います。
少し拡大した写真です。
大事に育てて行きたいものです。
根っこつきの苗も・・・
早速、鉢を買ってきました。
左側3つが、私が使用する目的で購入した>
プラスチック製の鉢。
そして、右端が妻が使用する目的で購入した
素焼きの鉢。
今、並べて置いて写真を撮った意味は、
特にはございません。( ^ω^)・・・
動かすには、軽くて良いのです!!
さぁ、穂木も揃いました。
18日を心待ちに待ってみます。
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平成30年2月18日
実際に接ぎ木をしてみた時の
記事が「こちら」から読めます!
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平成31年3月、人生2度目の接ぎ木に
チャレンジしてみました。
平成30年時、アレンユーレカレモン以外は全滅!
そのリベンジを図ってみました。
平成31年の記録には動画も残してみました!
その記事が、「こちら」から読めます。
そして、その2回目の接ぎ木から57日経過後の
様子を記録した記事を「こちら」から読めます!
今回レモンと花柚子に接いだ接ぎ穂は全てみかんです。
全9種10本(レモン)、全8種10本(花柚子)。
どれか1本でも成功すれば、
必ず見ためで直ぐ分かるカクテルツリーが出来るはず・・
なんとか1本でも成功して頂きたいものです!
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大変、助かります!!
宜しくお願いします。