令和6年2月25日(日)
令和6年3月16日(土)更新
レモンの枝が齧られていた事をアップした所、
果樹農家さんからのコメント
おはようございます。 液体肥料の散布のお話ですが、これは消石灰2gを20Lの水に溶いて、24時間沈殿させてうわ水を1000倍に薄めた物を使ってます(月に2回散布するとなお良い) 虫や菌は酸性の食べ物しか食べないので、消石灰を散布すると葉の表面がアルカリ性になるので虫や菌が増える事が出来ない環境作りになってます。 予防にはなると思うのでやってみてください。
と貴重なコメントを頂きました。土をアルカリ性に傾ける(土壌phを高くする)為であったり、マグネシウム施肥の為に苦土石灰を使う事はありましたが、その上澄み液を葉や枝に直接散布して病害虫を寄せ付けない為に使った事はありませんでした。倉庫に「苦土石灰」はあっても「消石灰」はなかった程です。苦土石灰を土に撒いても、葉や枝までがアルカリ性になるとは考えにくいので「これは試してみたい」と思いました。
早速ホームセンターに行って買ってきました。「100g程度でいいのかなぁ?」と思っていましたが、一番小さいのが 500gのものでした。少し気になったのは水溶性ともク溶性とも記載がなかった事。また、「顆粒タイプ」のものしかありませんでしたのでこれを購入、使用時にはトンカチで叩いて粉にしてみました。ここで悩んだのが「どれぐらいの消石灰を使うのか?」です。 「水に溶いた後、沈殿するのを待って」という事なのですが、20ℓに 2gというと「沈殿」と言う言葉を使うのもどうかと言う程少ない。。。
・水1ℓに消石灰を10g入れる。
・水1ℓに消石灰を大さじ1杯入れる。
・消石灰は一定量しか水に溶けない。
・石灰はどれだけ溶けても 水1ℓに対して 2g程度しか溶けない。
調べますと色々な情報が入ってきました。20ℓに2gも分かるのですが、YouTube動画等を見てみますと、比較にならない程大量の消石灰を水に入れています。軽く混ぜた後、完全に真っ白、牛乳と言える程に真っ白になっていました。「どれだけ消石灰を入れても一定量しか溶けないのであれば入れ過ぎても問題ない」との考えから大分足してみました。
「牛乳」とまでは言えないまでも、「沈殿を待つ」とは言える程の濁りを見せてくれました。今回はこれで良しとしてみました。これで1日待ってみましょう。。。
半透明にはなってきました。が、水面に何やら浮かんで膜を張っている感じです。消石灰の上澄み液(水溶液)とは、この膜の下の透明な液体を指す様です。また、この上澄み液は上側と下側で濃度が違うので、底の沈殿物が混ざらない様気を付けながら、上側と下側の上澄み液を混ぜて使うと良い様です。 では、この上澄み液をどの様に使用するのか? コメントでは 「1,000倍に薄めて散布する」と記載されていました。ググってみますと、「300倍に薄めて使用する」「200倍」「10倍」、最後は「そのまま使用しても大丈夫」と、これまた様々な意見が出てきました。
消石灰上澄み液の使用について
- 土壌に十分あっても欠乏症が出やすいのがカルシウム。
- 葉面散布によりカルシウム欠乏症(尻腐れ)、うどんこ病、炭疽病等の発生を軽減。
- 果肉を硬くし、収穫後の日持ち・貯蔵・輸送性等作物の品質を高める。
- 果実の肥大化時期に使用すると大きく育ち、甘みがでる。
- カルシウム施肥の為であれば濃度は薄め、病害虫防除の為であれば濃度は濃いめにする。
- 即効性が期待出来る反面、高濃度だと肥料やけ等被害が発生する場合もあり。
濃度判断に必要な項目をピックアップしてみました。その目的(カルシウム施肥なのか、病害虫防除なのか)によって濃度を変えたら良さそうです。今回の目的は病害虫防除なので、思い切って10倍程度で使ってみようかと思います。上記の通り高濃度上澄み液を使うのはリスクがある様にも思えますが「高濃度使用リスクがある様に言われるが、言う程ではない。被害が出たことがない。」との記事を読みましたし、「そのまま使用しても大丈夫」とYouTube動画で言っていましたし、検証の為にも10倍で試してみようかと思っています。^^;
さて、こんな作業をしておりますと、おばぁさんが気になって声をかけてきました。
えっ、夏野菜はカルシウムが多めに要るものなの? 私もそれ使うわ。多めに作っておいてっ!
肥料は主に気孔から吸収されるので、葉裏にもしっかり上澄み液をかけた方が良い様です。上澄み液は薄めて使うにせよ、沢山作っておいても良いのかもしれません。今回消石灰を500g買ってきました。「多かったかな?」とも思いましたが、案外直ぐに使い切るのかもしれません。苦土石灰は大きな袋で買っていますので、消石灰を使い切ったら苦土石灰を使おうかとも思いますが。。。 これも色々な記事が出てきます。「苦土石灰の消石灰は水に溶けにくい(苦土の方が溶ける)」「苦土石灰は都度使い切るつもりで使用しないと、少し置いておくと黒くなってきて臭う様になる」等ディメリットが記載されています。これも後日検証していってみたいと思います。
本日 25日はあいにくの雨です。来週の天気を見て散布して、後日談を記載してみたいと思います。。。^^
3月10日(日)追記
ココに注意
ブロ友の海月さんから貴重なアドバイスを頂きました。一応購入した時の袋からジップロックに入れかえてはいたのですが、保管場所も変えておきました。薬・肥料等は全くない、道具だけを置いている棚に移動。これでリスクは軽減されたでしょうか。
さて、問題が発生です。上澄み液をペットボトルに入れてみたのですが、ゆっくり、そうーっと上澄み液をすくうのですが、どうしても少しは濁ります。暫くすると沈殿するのですが、透明な上澄み液だけを取ろうとしても直ぐに混ざってしまいます。完全に透明な上澄み液だけを抽出出来ません。「完全に透明」ではなくても良いのかもしれませんが、やはりここまできたら「完全に透明」な上澄み液だけを抽出してみたい。。。薬剤を散布する際に使う噴霧器の目詰まりを完全に防ぎたい。。。
そこでコーヒーフィルターで濾してみました。かなり時間はかかったのですが、何とか透明な上澄み液だけを抽出できました。次回は、散布の様子を記録したいと思います。。。
3月16日(土)追記
本日は終日晴れとなりそうでしたので、朝 9:00から上澄み液を散布してみました。初回濃度は10倍で試してみようかと思っていたのですが、その場の雰囲気で、結局 20倍の水溶水を散布する事にしました。十分に濾過出来ていたからか、噴霧器を詰まらせる事はありませんでした。さて、これで様子見です。月 1回 ~ 2回のペースで散布してみましょうか。。。^^;
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